肌がヒリヒリする…それは、乾燥や摩擦などの刺激で出来た傷によるものです。 この状態は乾燥がひどく、バリア機能が失われて些細なことでもダメージを受けやすいうえ、肌の保護をする皮脂膜が弱くなっています。年齢や体質、気候、環境などの変化やライフスタイルの乱れが肌を乾燥させる要因でもあります。
本来、皮膚の水分は、皮脂や天然保湿因子、細胞間脂質などで保たれていますが、何らかの原因でこれらが不足したり、発汗や経皮蒸散などで肌の水分が減少すると、ひび割れやあかぎれが出来てヒリヒリすることになります。「ヒリヒリするから何も使わない!」のは、肌にとって一番良くない方法です。
最近は1年を通じて、乾燥肌に悩む方が増えています。
- 乾燥肌になる原因
- 角質の水分含有量が低下することが乾燥肌になる原因です。
- 肌状態の変化
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・肌表面の潤いが無い
・皮膚に柔軟性が無い
・もろく、粉をふく、角化異常をおこす
・アトピー性皮膚炎に移行しやすい - 肌内部で起こる事
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皮脂量が低下
皮脂分泌が低下すると、外部刺激を受けやすくなります。
ちょっとのことでも、肌トラブルを起こしやすくなります。 -
天然保湿因子(NMF)の減少
角質細胞内にある天然保湿因子はアミノ酸、乳酸等からなり、水分を抱え込む性質がありますが、保湿因子が減少すると抱え込む力が弱くなります。 -
細胞間脂質の減少
細胞間脂質はセラミドが大部分を占めて、細胞同士をくっつけて(セメントのような役目)ますが、セラミドが減少すると、細胞同士が離れ、外部からアレルゲン等が侵入しやすくなります。
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皮脂量が低下
スキンケアポイント
大切な皮脂を落としすぎない洗顔を選ぶことがとても重要です。
水分不足が原因ですから化粧水は外せません。コットン湿布をして潤いを十分に与えます。
皮脂膜の代りとなるオイル、また手助けをする保湿剤を補うことが回復につながります。